乾くと木になる粘土、カービングクレイでつくる小魚の作り方を紹介しています。粘土(クレイ)で作るカービングだからクレイカービング。クレイカービングは造形を粘土感覚で、仕上げはフィッシュカービングと同じに行えますから、大人から子供まで楽しめる新しいカービング方法です。フィギュア感覚の造形で小魚を作り、フィッシュカービングの要領で仕上げもできます。
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クレイカービング<魚の作り方>

乾くと木になる<カービングクレイ>でできた魚のフィギュア・フィッシュカービング作成キットを基にして様々な小魚を作ることができます。

<製作に必要なもの> 

1.クレイカービングキット(魚のボディー、尾等、台座の材料、サンドペーパー、カービングクレイはキットに含まれています)

2.接着用木工ボンド、仕上げ用絵の具(水性アクリルが最も綺麗に仕上がりますが、特に指定はありません)

3.上級者は細密仕上げように小型なやバーニングペンを利用して細部を仕上げることもできます 

<準備するもの>

●デザインベース(胴体、尾部)  ●紙ヤスリ 
●カービングクレイ(余ったクレイで飾り台座を作りましょう)
以上の材料はキットに含まれます
●木工用ボンド     ●彫刻刀または小刀 
●水彩絵の具(アクリル絵の具が最適)    ●パレット   ●絵筆
●丸い棒や丸い管状のもの(クレイをならしたり、のばしたりします

<カービングデザインの開始>

尾の曲がりなど、デザインを考えながら接続板(1x4cm位)を曲げていきます

 

<デザインベースの接着 1>

デザインベースのボデー穴にクレイを詰めてから接続板を胴体に差し込みます。

この接続板はデザインベースのボデーと尾の曲がりを着けるためにあります。

 

<デザインベースの接着 2>

尾の穴にクレイを詰めボンドを付け接続板に差し込んで、尾と胴体を結合します。

 

<デザインベースの接着 3>

魚の尾と胴体の接合部が乾燥したら、少量のクレイで紐を作り接合部に巻きます

 

<デザインベースの接着 4>

巻いたクレイが良くなじむように親指の腹でのばした後、十分に乾燥させます。

仕上げを行いますので、やや少な目に巻くことがコツです。

この時点で位置と乾燥させる方が、6以降の製作が楽になります。

 

<デザインベースの仕上げ 1>

クレイを1mm厚位の板状に延ばし、接合部がなだらかになるまで巻いていきます。

薄くすることはカービングクレイの厚みを調整

するためと、乾燥を早めるためです。

<デザインベースの仕上げ 2>

クレイを丸い棒や鉛筆でデザインベースになじませたら、完全に乾燥させます。

ボティと尾のデザインベースを綺麗な曲線になるように仕上げて下さい。

 

 

<デザインベースの仕上げ 3>

クレイで接合が終わったら、本体を完全に乾燥させます。

魚の胴体と尾を接合するときに尻尾の角度を変えてデザインに変化を付けましょう
魚のサイズは写真のマス目(1cm角)や図面などを参考にしましょう

 

<カービングベースの出来上がり 1

 

接合クレイが完全に乾燥したら、カービングベースのボデー部が完成します。

 

<カービングベースの出来上がり 2

 

接合部の段差を無くすように紙ヤスリや彫刻刀で表面を整形します

予めボディーと尾が一体となったキットもあります。

=>スタディーフィギュア魚シリーズ

 

<ヒレを作りましょう>

 

<ヒレの作成 1>

親指大のカービングクレイを取り出して丸い玉を作り、表面をなめらかにするようにします。

 

<ヒレの作成 2>

一方向からカービング球をコロコロと球を転がして、紡錘上に仕上げていきます。

とがった方がボデーに接着するところです。

 

<ヒレの作成 3>

丸く太い方を親指等で潰し、平らに仕上げます。

 

<ヒレの作成 4>

 

できあがったヒレの原型です。

 

 

<ヒレの作成 5>

できあがったヒレの側面の状態写しています。

扇状に広がった粘土の方に少しずつ薄く仕上げられています。

ヒレは薄い方が良いのですが、カービングでは木で作るため若干厚めになります。

 

<ヒレの作成 6>

次にヒレのスジを入れていきます。

ヒレを魚のボディーに接着した後にバーニングペンなどで仕上げても良いのですが、その様なことをしなくても良い方法です。

スジにあたるところをカッターなどの刃でへこみを着けていきます。

左右の無駄な部分は最後に切り落としてください。

 

<ヒレの作成 7>

ヒレの付け方はスジを着ける素材によって若干表現が変わります。この例では薄いプラスティック板を利用しています。

 

<ヒレの作成 8-完成>

できあがったヒレです。もっと細かにもできますが、最初はこのくらいにしておきましょう。

ちなみにヒレは胸ヒレと腹ヒレを作成します。一般的に、胸ひけの方がはせヒレよりも一回り大きく長いものです。

魚種によってヒレの位大きさは若干異なります。

 

<胸ヒレの位置>

 

次に胸ヒレの位置を確認しましょう。

胸ヒレの位置はえらの先端付近に出っ張りのように、印が付けてあります(↑ 矢印参照)

魚種によって胸ヒレの位置は若干異なります。

 

<腹ヒレの位置>

 

次に腹ヒレの位置を確認しましょう。

腹ヒレの位置は台座の指示棒の穴付近に出っ張りや凹みで矢印のように、印が付けてあります。(↑ 矢印参照)

魚種によって腹ヒレの位置は若干異なります。

 

<カービングベース完成と仕上げ 1>

胸ヒレと腹ヒレを所定の位置に木工ボンドなどで接着しましょう。胸びれ、腹びれを体の左右に1つずつ貼り付けます(ひれの取付を参照)

カービングクレイでも接着が可能ですが、やや乾燥に時間がかかります。

乾燥後ヒレとボディとの接着部分周りにのカービングクレイを盛り付けて補強しましょう。

 

<カービングベース完成と仕上げ 2>

 

背鰭の部分にも鰭スジを彫刻刀やバーニングペンなどで入れるとよりリアルですね。

背びれの縦すじ(軟条)を12本位入れるように、両側をカービングします

 

<カービングベース完成と仕上げ 3>

 

左右の胸びれと腹びれのすじがはっきりと見えるようにカービングします。

 

カービングペンをお持ちならばこの時点でバーニングを行ってください。

 

 

<カービングベース完成と仕上げ 4>

 

魚の頭部やひれの細部に表情が出るように全体をカービングしていきましょう

彫刻刀でも良いし、硬い金属のようなものでも模様は着けられます。

カービングペンをお持ちならばこの時点でバーニングを行ってください。

本格的なフィッシュカービングを行うことになります。

 

<塗装の準備>

 

細部のカービングが完了したら、木工用のクリアラッカーを全体にぬっておきましょう。

クリアラッカーは絵の具がしみこまないようにするためと眼を仕上げるためです。更に白色で塗ってから乾燥させておきます

 

<塗装と最終仕上げ>

 

魚の体色や文様を図鑑などでよく観察し、魚にあわせて水性アクリル絵の具を塗り、目を描き入れたら完成です

  
  
  
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